第32回日本道路会議

The 32nd Japan Road Conference

募集論文の概要と主要課題

部 門

概要と主要課題

(1) 計画・環境・安全・情報・マネジメント部門 《概 要》
 国土の強靱化、都市・地域の活性化、産業競争力強化等のわが国の重要政策課題の対応にあたり、社会・経済活動を支える基盤である道路がその役割を十分に果たしていくため、交通の円滑化、環境改善、安全性向上、 ITS技術の活用、仕事の進め方の改善等の取組を推進する必要がある。
 計画・環境・安全・情報・マネジメント部門では、これらの取組に関連する調査研究、新技術、地域独自の取組等についての報告や論文を幅広く募集する。
《主要課題》
《キーワード》
【集中討議セッション】
《主要課題》に掲げたテーマを中心として、集中討議セッションを設定し、キーワードに関連する論文から集中討議セッションの対象論文を選定
(2) 道路管理・修繕・更新部門 《概 要》
 道路の老朽化対策として、平成26年の道路法施行規則改正以降、道路橋等の重要道路構造物では、知識と技能を有する者による近接目視結果に基づく健全性の診断が義務づけられた。各道路管理者は診断結果を踏まえ、必要な措置をとることが求められている。一方、平成28年熊本地震をはじめとした地震、津波、液状化等の被害、平成28年北海道豪雨等の豪雨災害、豪雪被害が相次いでおり、防災・減災や道路ネットワーク機能維持へのいっそうの取組が求められている。これらを背景に、診断の質の向上に資する技術、合理的な補修補強等の措置技術、効率的で信頼性の高いデータ収集手法など、道路インフラを合理的に管理してゆくための技術の開発やその評価技術の確立が急務となっている。
 道路管理・修繕・更新部門では、これらの社会的ニーズに応えるための調査研究・新技術等についての論文を幅広く募集する。
《主要課題》
《キーワード》
アセットマネジメント 予防保全
【集中討議セッション】
《主要課題》《キーワード》のアンダーラインに関連する論文から集中討議セッションの対象論文を選定
(3)- 1 建設・施工技術(舗装)部門 《概 要》
 国・地方自治体等で舗装のメンテナンスサイクルの確立が喫緊の課題となっている中、舗装点検要領が平成28年10月に策定され、舗装の点検技術の推進および長寿命化がより一層重視されている。さらに、生産性革命および環境保全への対応も舗装には求められている。
 建設・施工技術(舗装)部門では、このような社会的要請に応える先進的な調査研究、新技術、取組事例等について幅広く論文を募集する。
《主要課題》


《キーワード》
(1) 長寿命化:長期性能保証工事(課題、展開、実施例),適材適所へのコンクリート舗装実施例,早期交通開放型コンクリート舗装,コンポジット舗装,材料とその評価、土工と舗装との一体化(設計・施工・管理など)
(2) 維持管理:舗装点検要領、調査・点検・診断、(路面性状,FWD,スマートフォン、レ ーザースキャナ、カメラ画像の活用等)、地域用件を考慮した舗装管理、メンテナンスサイクル、舗装マネジメントシステム、材料とその評価など
(3) 環境舗装:リサイクル(舗装発生材、他産業発生材),中温化混合物,路面温度上昇抑制舗装(適用事例、理論解析)など
(4) 生産性革命:ICT,i-Construction,IoT,省力化、省人化、無人化,安全確保など
【集中討議セッション】
テーマ「舗装における生産性向上技術」、「舗装の点検技術とメンテナンスサイクルの確立を目指した技術」 に関連する自治体・企業などへ招待論文として依頼し、集中討議セッションを開催。
(3)- 2 建設・施工技術(土工)部門 《概 要》
 建設現場における生産性向上に向けたi-constructionの取組みにおいて、土工は柱の一つと位置づけられており、ICT土工の全面的な活用が進められているところである。
 引き続き自然災害の頻発への対応、道路の老朽化対策の一環としての構造物の定期点検、道路土工の品質 確保に向けた技術基準の策定等の動きにより、本格的なメンテナンス時代、国土の強靱化に向けた取組みも進んでいる。
 土工を取り巻く社会環境や制度も激変を遂げ、求められるニーズも多様化している。近年は品質の確保、 維持、リサイクルの推進と発生土の品質確保、新技術・新工法の開発と導入はじめとする技術革新、少子高齢化等の社会構造の変化や入札制度改革への対応が求められている。
 建設・施工技術(土工)部門では、ICT土工に関する取組み、道路土工構造物技術基準の運用に関する取組み、土工の維持管理に向けた取組みに関する論文の他、土工における新技術および現場での適用といった論文を広く募集する。
《主要課題》
① ICT土工の活用に関する取組み
② 道路土工構造物技術基準の運用に関する取組み
③ 土構造物の維持管理(特に点検手法、非常時の管理手法)
④ 新技術の活用・コスト縮減・リサイクル促進と品質確保・斜面防災技術
《キーワード》
【集中討議セッション】
 制定から二年が経過した道路土工構造物技術基準の運用に関する先進的な取組みについて、一般および招待論文による集中討議セッションを開催。
(3)- 3 建設・施工技術(橋梁)部門 《概 要》
 既設橋梁の老朽化とともに人材も高齢化しており、「点検・診断技術の高度化」、「補修補強方法の最適化」 などが効率的な維持管理を行う上での課題となっている。そのため、既設橋に対しては、的確な点検・診断による予防保全の実現や効果的で経済性に優れる補修補強による長寿命化や機能回復の実現が求められている。また、新設橋にあたっては、建設段階においても更なる耐久性向上のための施策導入が急務となっている。
 建設・施工技術(橋梁)部門では、道路橋の維持管理に関連して、効率的なメンテナンスサイクルの構築、また道路橋の建設に関連して、計画・調査から設計、施工まで耐久性や耐震性能に優れるなどの良質な橋梁の実現に資する調査研究・新技術等に関し、幅広く論文を募集する。
《主要課題》
《キーワード》  
【集中討議セッション】
《キーワード》のアンダーラインに関連する論文から集中討議セッションの対象論文を選定
(3)- 4 建設・施工技術(トンネル)部門 《概 要》
 近年の厳しい社会情勢の中、効果的・効率的な社会資本の整備・管理が求められている。
 建設・施工技術(トンネル)部門では、山岳・シールド・開削・沈埋工法による道路トンネルおよび付属施設(換気、照明、非常用各施設)の計画、調査、設計、施工、維持管理等に関して、より一層のコスト削減、工期短縮、良好な品質を確保する技術について、また、所要の機能を長期間確保する耐久性向上技術、耐震対策技術、労働安全衛生を改善する技術、周辺環境を保全する技術に加え、施工時の安全性を確保する技術について幅広く論文を募集する。
《主要課題》
《キーワード》
トンネルの計画、調査、設計・トンネルの支保構造(支保工、覆工、セグメント等の構造)
トンネルの施工(坑口対策、地すべり対策、近接施工、地盤変状対策、特殊地山対策、耐震対策、 地下水保全対策、周辺環境保全対策、安全確保対策)
トンネルの維持管理(トンネルの点検・調査・補修・補強技術)
トンネルの付属施設(換気施設、照明施設、非常用施設)
技術の高度化、新技術の導入

【集中討議セッション】
《主要課題》《キーワード》のアンダーラインに関連する論文から集中討議セッションの対象論文を選定